写真がもっと好きになる。

写真がもっと好きになる。 菅原一剛の写真ワークショップ。
菅原 一剛 / / ソフトバンククリエイティブ
ISBN : 4797347406


この本との出会いは、本当に全くの偶然でした。

つい先日のこと。
立ち読みを終えて、本屋さんを出ようとして出入口の自動ドアの付近まで来た時、平積みしてあった本の上に、1冊だけぽん、と無造作に置かれている本がありました。
そこは確か話題書とか新刊が置かれてるコーナーだったと思うのですが、立ち読みした人が元の並べてあった棚に戻さずに置いて帰ったのか、そこに積まれてる本とは明らかに違う、目立つオレンジ色のカバーの本。 「写真がもっと好きになる。」というタイトルが、その後すぐに目に飛び込んできました。

写真は好きなものの、ここ何ヶ月かはそういう本をなぜかあんまり見る気になれず、写真関係の本の棚には全く寄り付いてなかったので、こういう自然に目に飛び込んで来るような状況ででもない限り、この本を手にすることはなかったと思うし、仮にこの本がこの時この場所にあったとしても、オレンジ色ではなくて、もっと地味な白地とか黒っぽい色のカバーの本だったら、きっと気づくこともなしにあっさり通り過ぎていたと思います。

ちょっと大げさな言い方かも知れないけど、もしかしてこの本に引き合わされてる・・・???と直感したワタシ、早速その場で買って帰ることにしました。



いちばんの今の感想は、・・・この本に出会えて、読むことができて良かった! 

写真に対して最近ずっと感じていたモヤモヤとした迷いのようなものを、これってワタシのために書いてくれた本?と錯覚するぐらいピンポイントで取り払ってくれたし、写真を撮るってどういうことなんだろう、と改めて考えさせてくれました。


写真の本に関しては、これまでにも2冊大きな影響を受けた本があって、1冊目は「9日間で自分が変わるフォトセラピー」という本。写真に興味を持ち始めたかどうかという間もない頃に、金沢の本屋さんで偶然見つけた本です。
この頃のワタシは、表面的には前向きになりつつも、まだまだ今以上に自信が回復せず、先が見えない不安で静かにひとりもがいてて。 自分自身のココロを元気にするためにも気楽な気持ちで、写真をもっと撮っていってみたいなあと思わせてくれた本でした。
2冊目は、サイドバーのMy Favoriteにも載せている「少年カメラクラブの時間」という本。 写真家であり著者でもある藤田一咲さんの書かれた文章やものの見方が好きで、こういう写真家の方もおられるんだなあ、とファンになりました。(今年のGWに梅田のロフトにイベントとトークショーで来られた時には、直接お会いできてすごくうれしかった^^)


そして、この本。
写真が好きになって撮り始めてから、ある意味ずっと、トイカメラや中古カメラ、特殊なフィルムが演出してくれる表面的な色味や効果にとらわれ過ぎていたんじゃないかと、最近漠然と感じ始めていたことに改めて気づかせてくれました。
楽しむために始めた写真で、とにかく楽しく撮るということがいちばんの目的だったので、それはそれで今までは良かったし、私にとっては必要なプロセスだったと思うのですが、
この本を読んだ後、よけいなことを意識せず、正統派で愚直なぐらい心にまっすぐな写真を撮ってみたいと強く思えるようになりました。 それで写真から個性が消えてしまうようなことがあっても、それがありのままの私なんだから。
自分とはまっすぐに向き合えているつもりでいたのに、知らず知らずのうちに、過去のトラウマからくる自信のなさから目を背けて逃げてしまっている弱虫な自分がいる。 自分の弱さをどうしても乗り越えることができなくて、だから傷つかないように、どこかで肝心なところで気持ちをごまかしてしまう自分がいる・・・
ありのまんまのまっすぐな思いが、伝えたい人にも自分自身にもちゃんと伝えられていないんじゃないか?   人生に遠回りすることがあっても、気持ちだけは遠回りしてはいけなかったのに・・・。

「そのまんまの自分のことをもっと信じてやれよ」って、今、自分自身に再エールを送っているところです。


『あかるいところは、あたたかいところ』という最後の見出しに書かれてある内容は、菅原さんの写真や人生、人間に対する思いと同時に、写真を撮るってこういうことなんやなあというのが少しだけこんな私にもわかったような気がして、ほろりとさせられました。


それにしても・・・人一倍「気づく」ことに時間がかかる、ある面でものすごく頭が悪い私に、一冊でいっぺんにいろんなことを気づかせてくれたこの本ってすごい!(@ @)
誰にでもわかる文章で、すべてがわかりやすく書かれてあるのに、実はものすごく奥が深くて。
菅原一剛さんってすごい方だなあと思います。m( _ _ )m


今まで楽しい遊び友達だった写真が、自分をまるごと見せ合う恋人や家族になっていくような。

写真が、自分のことが、自分の周りにいるみんなが、今よりももっと好きになれそうな本に出会えて良かった!  この本との出会いに心から感謝です☆



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by manasavvy | 2008-10-19 13:08 | ・シアワセノアンテナ


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