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時をかける少女

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TVで、アニメ版の「時をかける少女」が放映されたのを見ました。

実はこれ、 昨年テアトルに見に行きたいと思いながら行けなかった映画だったので、放送があるって知った2,3日前からすごく楽しみにしていたのです。(以降ネタバレになりますので、ご了承ください)


確かにキャラやセリフ、ひとつひとつのシーンがかなり現代風にアレンジされていることとアニメということで、これが同じ原作?と思えるぐらい昔見た原田知世さんの映画とはかなり違った雰囲気でしたが、クライマックスに近づくにつれてせつなさが高まっていくのは同じでした。


主人公の真琴と千昭くんとの別れのシーンは、ただたんにお互いに大好きなふたりが別れてしまうということだけではなくて、真琴たちと過ごした楽しい日々や平和な世界に別れを告げておそらく今より過酷な環境が待っている未来に帰らなければならないという千昭くんの哀しみを思うとぐっと来ます.


途中の彼のセリフの中に、未来が今よりもすさんだ世界になっているというニュアンスのセリフがあって、そこから真琴のおば(=芳山和子。原田知世が演じていた原作の主人公)が修繕していた、たいへんな動乱の時代に描かれたという絵が実は彼がいた時代のものであるということもわかったりします。


真琴が千昭くんとおろおろしながら突然別れることになった場面と、その後で最後に真琴がもう一回だけ残されていたタイムリープの能力を使って時間をさかのぼり、伝えられなかった自分の思いを告げて再び千昭くんと別れていく場面とがあるのですが(この千昭くんとのシーンに至るまでの他の友達とのシーンで、明らかに真琴はどこかそれまでとは違うしっかりとした人間に変わっています)、その2回の場面の後の展開で決定的に違うことがあって。最初の別れの場面の後では、千昭くんが実はものすごくタチの悪い人間で事件を起こしたから転校していった、いなくなったんだという噂が学校中に流れますが、2回目の別れの場面の後では、急に留学が決まって出て行ったという話に変わっているのです。

真琴のとった行動の違いが未来の展開に大きく関わっているということ、つまり、ひとりひとりのココロや行動によって未来はどのようにでも変えられるという、この映画を見ているすべての人に対するメッセージを、このシーンだけでなくそれまでのいろんなシーンで感じ取ることができます。

だからこそ、今現在を悔いなくひたすら前を向いて一生懸命生きないとイケナイ・・・。



「未来で待ってる」と言った千昭くんのいる未来が明るい世界になっていて、またいつかそこで再びふたりがめぐり逢えたらいいなぁ・・・と芳山和子世代のワタシは願ってしまいました☆

確か、原田知世さんのやつでは、何年後かの未来にまたふたりは出逢うんだけれど、彼女の方は彼に関する記憶を消されているためその人だと気づかないという少しせつないラストだったと思うのですが・・・。


SFというよりはさわやかで甘酸っぱい青春アニメ風に作っている作品でしたが、空の青さ、吹き抜ける風、短い夏・・・10代の頃の思い出がよみがえって来そうで、見ている間も見終わった後もココロだけあの頃にタイムリープしてしまいました☆

(この作品に使われていた「ガーネット」という曲、クライマックスの夕焼け空のシーンとも合っていて好き。ダウンロードして携帯の着信にしました♪)


☆新しいブログのコチラのページに、今年2009年夏の、時かけTV放映を見た後の記事も載せてますヨ〜♪



(2009年1月16日以降の記事はすべてコチラの新しいブログに載せています。 ぜひ、ごらんくださいネ^^b)
by manasavvy | 2007-07-26 20:11 | ・映画・DVD・アニメ・TV番組


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